公開日:2014年10月10日
更新日:2017年11月20日
ロンドン最終日、10月07日、この日は、経度0、グリニッジ天文台に向かいます。
天気は晴れ、雨の日と晴れの日が交互にやってきます。
本当は、グリニッジ天文台はサラッと見るだけのつもりでしたが、予想以上に奥が深かったです。
経路
いつも通り、Googleマップで経路を調べます。
今回は地下鉄だけでは行けず、DLRにも乗車する必要がありました。でも安心、DLRもOyster Cardが使えます。
DLRは駅によっては改札口がありません。
そのかわり、Oyster Cardを読み取るための機械が駅の出入り口近くにあり、乗車と降車時にOyster Cardをタッチさせる必要があります。
結構頻繁に列車内で検札があります。無賃乗車の罰金は80ポンドで、起訴(犯罪ですから)される可能性もあります。
グリニッジ・フット・トンネル
グリニッジ天文台には、本来なら「Cutty Sark」に向かうのが最短経路なのですが、あえて「Island Gardens」で下車します。
実は、この場所から、グリニッジ天文台のあるテムズ川の向こう岸まで歩いて行ける地下通路「グリニッジ・フット・トンネル」があります。
駅から出て、真っすぐに進むと、入り口であるドームがあります。
内部にはエレベータと階段があります。とりあえず階段で降りました。上りでエレベータを使用して、両方体験する予定です。
平日の午前中のせいか、あまり人いません。
非常時に、どっちの出口に向かえばいいか教えてくれます。
真ん中(たぶん)を越えると反対側をさしていました。
人いません。ちょっと怖い。
エレベータに到着です。
が、ボタンを押しても動きません。あれ?
えー。。。仕方が無いので階段です。
そしてグリニッジがある岸にでると、カティサーク号が見えます。
グリニッジ天文台
実際にグリニッジ天文台に向かうには、ここから結構歩きます。
とりあえず、グーグルマップの経路案内に従って、進んでいきます。
途中、学生っぽい集団とすれ違うと、女子学生が「Hello!」と声をかけてきましたので「Hello」と調子にのって応えます。私に言ってきたのだと思いますが、これ間違えてたら恥ずかしいですね。
さらに別の集団とすれ違うと、今度は「こんにちは」と声をかけられます。これは確実に私でしょ!さらに調子にのって「こんにちは」と返します。着物きてきて良かったなー。
で、声をかけられるのは構わない(からんでこなければ)というか、むしろ望むところなのですが、なぜか、集団の一人に拝まれました。うーん、僧と勘違いされているのかな?
そして公園の入り口をくぐり、歩いていくと目的のグリニッジ天文台が見えてきました。
グリニッジ天文台に到着後、入場料を支払って、早速、グリニッジ子午線で記念撮影するため列に並びます。
どうしても、跨いでいる写真が撮りたいのですが、私、一人旅です。次の人に撮影を依頼したいのですが、丁寧で正しい言い方が分かりません。
鞄の中には「旅の指さし英会話」が入っていますが、もう自分の番です、取り出している暇はありません。自分の英語力を信じるしかありません!
「Excuse me, Would you take a picture, please?」
おしい、「of me」抜けた。
まあ、記念撮影の番がきて、カメラを見せながら言っているので、英語が全く通じなかったとしても意図は伝わりますよね。
で、撮りました。グリニッジ子午線を跨ぐサムライです。
この後、プラプラしていると、突然日本語で話しかられます。
その方は施設の職員で、日本人に日本語でガイドをなさっているらしいです。
えぇっ!そんな方がいるんだ!?と驚きです。
ただ、入り口のカウンター係もされる事があるらしいので、必ずしも、説明をしてもらえるとは限らないと思います。そういう意味では運がよかったです。
グリニッジ天文台に関しては「グリニッジ子午線があるだけ」と思い込んでいたので断ったのですが、そのまま、雑談をしていると知らない話がポンポン出てきます。
で、流れでそのままガイドをお願いする事に。その時点では私ぐらいしか日本人いませんでしたし。
以下はその方から聞いた話しをベースにしているのですが、私の勘違いや聞き間違いもあるかも知れません。
もし、間違っている場合は私のミスです。
現在のグリニッジ子午線は何回か代替わりをしており、昔の子午線の位置は建物に残っています。が、写真撮り忘れました。無念。
その代わり当時、使用されていた望遠鏡の写真は撮りました。
1/4の円にくっ付いている円筒が実際の望遠鏡です。
見た瞬間に「ちゃちい!」と思ってしまいましたが、当時は最新機種だったんでしょうね。
座って観測できる望遠鏡、観測者はずっと空を見上げている必要がありますから、これで、だいぶ楽になったのかな?
何か仰々しくなりました、大砲のようです。
ちなみに、ここの2代目は館長は、あの有名な彗星が約75年後ごとに周期していることを発見したエドモンド・ハレーです。また、彼とアイザック・ニュートンは友人らしく、彼が訪れていた頃のドアと泥落としがそのまま残っています。
また、ピンホール・カメラの原理を利用し、映像を映し出す暗室があります。説明を受けるまで、そんな物があるとは思いもしませんでした。
映像はリアルタイムで映し出されますので、通行人が通り過ぎて行くのが見えます。
そして館内には、時間と天文に関する資料が展示されています。
後、入り口から入ってすぐの中庭みたいなところにイルカの日時計があります。
本当は別の場所に建てられたのが「時間に関するものならグリニッジ天文台の方がふさわしいだろう」と寄贈されたらしいです。
この日は晴れていたので、イルカの影がくっきりと表示されています。
そして、午後1時、天文台の赤い玉がストンと落ちるのを見て、天文台を後にします。
これはあがる前。
これはあがった後、落ちる瞬間は携帯で撮影しました。みんなが注目している中、静かにストンと落ちます。地味です。
ちなみに、これが午後1時という中途半端な時間に落ちるのは、正午は、天文台が太陽の観測で忙しかったかららしいです。当時は手動だったので結構大変な作業だったのでしょう。
ガイドありがとうございました。
全くの余談ですが、建物内で「傘ぽん」発見です。
エミレーツ・エア・ライン
次は、エミレーツ・エア・ラインに乗りに行くつもりでした。
エミレーツ・エア・ラインは、テムズ川を結ぶロープウェイです。イギリスではケーブルカーと呼ぶようですね。
が、ここで携帯電話のバッテリー残量が半分を切っています。
グーグルマップの経路検索に頼りっぱなしなので、バッテリー残量が0になると、ホテルに戻るのも困難になります。
この後、さらにセント・ポール大聖堂とテートモダンを見に行く予定でしたので、断念して、そちらに向かいます。
が、後で、エミレーツ・エア・ラインに乗って、グリニッジ周辺をもっと観光すればよかったなー、と後悔することになります。
ホントに無計画すぎました。。。
セント・ポール大聖堂
セント・ポール大聖堂の、最寄りのDLRの駅はBankになります。
この駅周辺は、ビジネス街という雰囲気です。観光地で着物なら気にならないのですが、ここはちょっと居心地が悪いです。帰りたい。
最寄り駅と言いましたが、セント・ポール大聖堂はここから、そこそこ離れた位置にあり、道順がよくわかりませんでした。
迷ってる時に、たまたま見えたロンドンブリッジ
バッテリーを減らしたくないのですが、仕方なく携帯電話でグーグルマップの経路検索を立ち上げます。
経路検索で、大まかな経路は把握したので、バッテリーの減りを防ぐため経路検索を切ります。いえ、切ったつもりでした。
そして、なんとかセント・ポール大聖堂に到着です。
一応、入場したのですが、だいぶヘロヘロです。コンタクトも乾いてしまって、視界があまりよくありません。
天井画もよく見えませんし、音声ガイドを借りる気力もありませんでした。
ホントに「何してねんやろ。。。」って落ち込みました。
しかし、やっぱり少しでも体験できることは体験したいので(高い入場料払ったし)回廊に上ります。
回廊は3段階に分かれており下から「ささやきの回廊」、「石の回廊」、「金の回廊」になります。
「ささやきの回廊」から上は一方通行で、上る経路と下りる経路が別々になっています。
「ささやきの回廊」は建物内のドームより下の部分をぐるっと一周でき、下から回廊を歩いている人達が見えます。「石の回廊」はドームの外側になります。
そして、「金の回廊」は、幅が日本のベランダより狭いぐらい(主観によりますが)で、そこに人が溢れています。みなさん、そこからカメラで写真を撮っている(落としたらどうすんのー!)のですが、私は「怖い!」しか思えません。そうそうに退散です。
で「ささやきの回廊」まで戻ってきたとき、経路を間違えました。
「石の回廊」まで再度、往復するはめになりました。散々です。
これでセント・ポール大聖堂は終了、疲れてないときにくれば良かった。
ミレニアム・ブリッジ
ミレニアム・ブリッジはテムズ川にかかる歩行者専用の橋で、セント・ポール大聖堂の向こう岸にテートモダンがあります。
この橋は開通当時に歩行者が渡ったら、大きな横揺れが発生し、すぐに一時閉鎖されたという過去を持ちます。当然、今は安全です。
バッテリー残量0
目的のテートモダン前についたので、ここからホテルまでのルートを調べて見ようと、携帯電話の画面を表示すると、経路検索が起動したままです。
あっ、と思っているまに、ブルっと震えて強制的に電源が落とされます。
おおおおっ。。。マジか。
サムライ泣きそうです。
どうしようと思ってキョロキョロしていると、地図があることに気がつきました。
近づいて見てみると最寄りの地下鉄の駅が表示されています。
助かった。ん?でも、これ、けっこう遠くない?
もう体力も精神力もバッテリー残量も0です。
一目散に駅に向かって撤退です。駅までは、そこそこ距離がありました。観光地と地下鉄の駅が近いロンドンにしては異質ですね。まあ「近い」というのは、あくまで私個人の認識ですが。
やはり、私の体力では、一日に一つの観光地を巡るのがあっているようです。
なぜ、もっとグリニッジを楽しまなかったのかが悔やまれます。
そして、これにてロンドン観光は終了です。
が、2週間全部、ロンドン観光にあててもよかった気がします。
ロンドン塔、テートモダン、バッキンガム宮殿の衛兵交代式。。。悔やまれる。